とらじぇでぃが色々書くやつ

とらじぇでぃが色々書くやつ

主にVTuberの記事を投稿中。

2020年秋アニメ感想

 

新年あけましておめでとうございます(激遅挨拶)。

昨年はみなさん有意義に過ごせましたでしょうか。私はいつも通り無為に過ごしてしまいました。かなしみ。

さて、この記事では昨年最終回を迎えた秋アニメの振り返りをしたいと思います。

全部で7本、順番は適当です。

ネタバレを含むので、読むのは視聴後をおすすめします*1

※画像は全て、それぞれのアニメ公式サイトから引用しています。

 

 

アサルトリリィ

【総評】

女の子同士のイチャチャが和む。

anime.assaultlily-pj.com

 

 

 

【内容】

武器を持った少女たちが謎の敵勢力と戦うアニメ。

ジャンルは百合とアクションでしょう。

リリィと呼ばれる彼女たちは、戦闘集団であると同時に学校の生徒でもあります。その学校には、気の合う上級生と下級生が擬似的な姉妹となる制度、その名も「シュッツエンゲル制度*2」が導入されており、新入生である主人公の一柳梨璃(ひとつやなぎりり)と、2年生で孤高の一匹狼ながら人気者の白井夢結(しらいゆゆ)は、紆余曲折を経てそのシュッツエンゲルとなります。ストーリーの中心はこの2人です。

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1〜3話は梨璃と夢結の関係を、4〜6話はレギオンと呼ばれるチーム結成の過程を、7〜9話は不思議な少女との出会いと別れを、10〜12話は梨璃と夢結の心の傷を通して仲間の友情を描きます。

女の子同士のイチャチャが多く、百合好きにはおすすめできる内容です。ただ、念のため書いておくと、『Citrus』のようなガチガチの恋愛要素はありません。

 

【評価】

・キャラクター

とにかく多い。覚えきれないくらい多いです。しかし、そこは製作側も自覚しているようで、1話から最終話までテロップで名前が出るため「これ誰だったっけ?」とはなりません。ここは高評価ポイントでした。

キャラの多いアニメにありがちな「キャラを出しすぎて全員掘り下げが中途半端」という事もなく、中心の2人をフォーカスしながらも全員をバランスよく掘り下げているため、満足度も高かったです。2人以外のキャラクターにも、感情移入がしっかりできました。

場面写真

特に気に入ったのは白井夢結です。全生徒の憧れでありながらも過去の惨劇により心を閉ざすヒロイン、という王道な(ありがちな)キャラ造形ですが、その過去に向き合う様が丁寧に描かれており、とても共感しやすかったです。梨璃との関わり方も、最初は「絶対に仲良くなんてしてあげないんだから」という風な態度だったのに、中盤では既に「梨璃しゅきしゅき/////」と態度が豹変しており、そこがむしろ人間らしさを感じさせます。普段は「私を頼りなさい」みたいな雰囲気出しているくせに、ストーリー展開の上では「お前いつも妹に助けられてんなあ!」という感じはありますが(たしか戦闘シーンで三回ほど助けられている)、重い過去に押しつぶされそうになる夢結を救える可能性が一番高いのは妹である梨璃なので、それはそのメタファーではあるのでしょう。

場面写真

デザインについては、長袖制服とニーハイソックスやタイツといった露出を抑えた服装が気に入りました*3。ソックスと太ももの境界など、脚に強いこだわりを感じます

立ち絵

立ち絵

どのキャラもなんだかふんわりと丸みを帯びていて、百合百合な作風にピッタリだと思いました。 

 

・音楽

OPは最初どこか浮いている印象を受けましたが(激しい曲調、挟まるラップ?など)、何度も聴いていると好きになってしまいました。他は特に気になるところはありませんでした。

 

・構成/テンポ

悪くありませんでしたが、設定が若干複雑なのでその説明に時間が取られてしまう点は惜しかったです。そのうえ、その設定も大して面白く無いので、理事長室が映るたびに「またか……」と思わざるを得ませんでした。

しかし、全体として話はしっかり進展していくので、結果的にバランスはとれていたと思われます。

 

・設定

ギオン、シュッツエンゲル、ノインヴェルト戦術、ヒュージなど、造語が多い割には簡単についていけます。アニメやマンガをよく見ている方なら、文脈的にそれらがどういったものかすぐ分かるでしょう。

特に、レギオン、ノインヴェルト戦術、およびシュッツエンゲル制度は、「友情」を効果的に伝えてくれる点で見逃せません。

ギオンは9人1組の部隊のことですが、この9人は全員が主人公を慕って集まっており、一つの家族のような役割を果たしています。特に9話で発揮されるその絆の強さに、視聴者は心を打たれることでしょう。

場面写真

またノインヴェルト戦術とはその9人全員で繰り出す攻撃手法のことで、これもレギオンの絆を視覚的・直感的に伝えてくれます。

シュッツエンゲル制度については言うまでもありませんが、年の一つ離れた女子同士の「恋愛関係では無いけれど友情以上の」強い関係性を姉妹という言葉で表現することそれ自体がまず評価できます(これはエス文化に共通する点ですが)。「名付け」というのは効果的です。私たちは言葉を使って思考しているわけで、とある概念に名前がある場合とない場合では、当然ある場合のほうが把握はしやすいからです。シュッツエンゲルという制度の存在が、彼女たちの関係を効果的に印象付けます。

場面写真

また、姉妹関係は、最初はそこまで仲良くなかった女子同士も、姉妹関係であることそれ自体によって、いわば再帰的に、仲良くさせてしまいます。シュッツエンゲル(姉)はシルト(妹)を教育する必要があり、そのために2人は嫌でも関わらなければならないし、2人は自分たちが姉妹関係であるということを強く意識していますから、その意識が2人を姉妹らしく振る舞わせ、良好な関係を構築させます。こうした関係の形成が、1〜3話では行われるわけです。

このアニメのテーマの一つは友情だと思われますが、こうした設定はそれに大きく貢献していると言えるでしょう。

しかし、「レアスキル」や「マギ」といった設定には少し困惑しました。

マギは魔力と言い換えても良いと思うのですが、やはり魔法に近いことができる以上、ご都合主義感は出てしまいます(マギに何ができて何ができないかは脚本家が決めるため)。しかしこれは魔法の宿命なので仕方ありません。

また、レアスキルとは特技のことですが、アニメ中では大した説明が無く、どうやらアサルトリリィの世界では常識として扱われているようです。しかし、その「レアスキル」はゲームに登場する固有スキルのように扱われており、私はいささか混乱しました。「これはゲーム世界の話だったのか」と思ってしまったからです。実際、終盤には「上位スキル」のような概念も登場し、なんだかよく分からなくなってきます。

とはいえ、レアスキルのほうは、梨璃の「カリスマ」がレギオンを結成させたり、夢結の「ルナティックトランサー」が夢結の心の闇を映すとか姉妹関係を強化するとかに役立つなど、ストーリーに効果的に絡んではいるので、アサルトリリィというアニメに必要な設定ではあったといえるでしょう。

 

・ストーリー

ラストのスピード感には笑ってしまいました。ボスにあっさりトドメを刺してしまうのでビックリです。「ええ!?そんなに簡単でいいの!?」と思いました。

しかし、全体を通して見れば良い話でした。

特に結梨(ゆり)が登場する7〜9話は穏やかな日常と緊張感がせめぎ合うストーリーで気に入りました。相変わらず理事長の出るシーンは大して面白くありませんでしたが、過剰ともいえる百合成分の供給に比べれば些細なことです。

また、あれだけ性格のキツかった夢結が完璧にデレてしまう5話は衝撃的でした。「何をプレゼントしたらいいか分からない」と陰キャみたいなことを言い出したかと思えば、まさかラムネをプレゼントにするなんて! しかも結局努力が骨折り損だったというのも、妹への愛の大きさがよく伝わってくるオチでした。あと、シャフト感の強い画面構成が寂れた街とよく合っており、その点も評価したいですね。

場面写真

ラストは続編も匂わせており、アサルトリリィプロジェクトが今後どのように展開していくか楽しみです。 

 

【まとめ】

おすすめできる百合アニメです。

 

 

安達としまむら

【総評】

宇宙人いる???

www.tbs.co.jp

 

 

【内容】

2人の女子高生、「安達」と「しまむら」が過ごす青春アニメ。

安達はしまむらに対し恋心を抱いている一方、しまむらは他人と深く関わろうとしない性格。

構成としては、安達が挙動不審になりながらしまむらにアプローチし、デートして、安達がめちゃくちゃ喜ぶという流れが繰り返されます。

「ヤシロ」と呼ばれる青髪の少女が登場し、宇宙人を自称しますが、「安達としまむらの関係」という主題に直接関わるのは序盤の一回のみで、他はしまむらの妹と遊んでいるだけです。要するに何もしません。

1話ではこのアニメが「安達としまむらの関係性に主題がある」ことが示されて、2話と3話では宇宙人について、4話ではしまむらメインで親子について、5話と6話ではクリスマスについて、7〜9話ではバレンタインについて、10話と11話では進級について、12話ではお泊まりについて描かれます。

アサルトリリィと比べると散らかっているなあという印象を受けます。

私たちは、ほとんど安達の片想いを追うことになります。これは安達の恋路を応援するアニメなのかもしれません……。

 

【評価】

・キャラクター

髪色が気になる。

しまむらは終盤、自分の髪を茶色に染め直すか色を戻すか迷うのですが、だとすると安達の髪は青色に染まっているということになりますよね。安達たちの学校は、染髪が許可されているのでしょうか? また、最終話のお泊まりでしまむらの母親は安達を学校に真面目に行っている子だと思っていたようですが、一般的な感覚から言って(つまり外見での差別などは置いておいて)、青い髪の子を真面目な子だと思うでしょうか? 私はどうもそこが気になって落ち着きませんでした。

……と思ったのですが、なんと安達の髪色は黒という設定らしいです。あれで黒!?

キャラクターデザインは非常に魅力的、とまでは行きませんが、普通にかわいいと思います。おそらく、平凡さを意識したのでしょう。彼女らは普通の高校生ですもんね。

安達のチャイナドレスは作者の趣味が透けて見えるようですが、私も好きなので良いと思います。

 

・音楽

EDのほうが好きかな。飛ばしてたのであんまり聴いてないですが。

 

・構成/テンポ

ヤシロが要らないと思います。ヤシロは全話にちょっとずつ登場するのですが、2話と3話以外は安達としまむらに絡んでこないので、ほとんどは無意味極まりないものです。あの無意味なシーンを削って、主題である2人の関係をもっと描いて欲しかったし、どうしても登場させたいのならそれは2人に絡ませる形でするべきです。

全話通してモノローグが多用されるので、テンポは比較的ゆっくりです。ですが、キャラクターの心情というのは非常に重要ですし、内容もストーリーに関係のあることについて話していますから、良い作りだと思いました。

ただ、構成はちょっと変なところがあります。1番おかしいのはヤシロですが、特に4話でしまむらが安達の母親とレスバし始める箇所は、「なんか急だな」と違和感を感じました。

 

・設定

文句をつけるとすれば、まず彼女たちのモノローグです。モノローグによって、儚い青春、みたいな雰囲気は出ており、それは結構なのですが、どうも言葉選びが上手すぎるのが逆に不自然です。彼女たちは学校をサボるような"不良"で、成績も特別良いわけでは無いはずです。小説を読んでいるような描写もありませんでした。そのうえ彼女らはまだ高校一年生なのに、どうしてあのような語りができるのでしょう。それに、モノローグは比喩的な語りが多く、雰囲気重視で、私の聴いた感じ内容はそんなにありませんから、もっと年相応に(一般的な話として)素直な語りにした方が話のテンポとしてもよかったように思います。

また、ヤシロはやはり必要ありません。12話の長さやってきてほとんど出てこないなら、ヤシロについて語られた時間は無駄だったと感じてしまいます。この先どデカい展開に関わってくるのだとしても、もっと出し方に工夫が必要だと、素人ながらに思います。

 

・ストーリー

ストーリーは最初から最後まで、安達としまむらがダブル主人公のようにモノローグをぶつけ合いながら進んでいきます。そのうち恋心を抱いているのは安達のみですから、安達の片想いが成就するのか、視聴者は見守ることになるわけです。

ただ、女の子同士の恋愛アニメだと『Citrus』や『やがて君になる』などの強力な先駆者がいるため、どうしてもそれらと比較してしまいがちです。そうしたとき、最終話を迎えても目立った進展の無い『安達としまむら』は、見劣りしてしまいます。たとえばアニメの『Citrus』は同じ1クールで非常に内容が濃い話を3つほど重ね、晴れて恋仲になっているし、同じく『やがて君になる』も密度の濃い心情描写で畳みかけ緊張感を演出し、文化祭という大きなテーマを仕掛けてから最終話を迎えています。それらと比べてしまうと、安達としまむらの進歩のなさ、そして中身のなさが浮き彫りになってしまいます

とはいえ、モノローグが作る雰囲気は安達としまむら特有のものですから、それが武器になることは間違い無いでしょう。

 

【まとめ】

1話で気に入ったら見るといいかも。ただ、中身はあんまり無い。

 

 

神様になった日

【総評】

おすすめはしづらいです。

ただ、コメディ回は嫌いじゃありません。 

kamisama-day.jp

 

【内容】

神を自称する女の子(佐藤ひな)が、主人公(成神陽太)とわちゃわちゃするアニメ。

前半はコメディが続き、中盤からシリアスに転換していく展開です。

コメディパートはラーメン、映画撮影、恋愛、麻雀に夏祭りなど、様々な題材を用いています。シリアスパートは、佐藤ひなの正体に迫っていく内容です。

 おおよそ7話か8話あたりでコメディとシリアスが切り替わってきます。

 

【評価】

・キャラクター

デザインは好きです。宝石が光を反射するような色使いが印象的。

 

しかし、とても重要であるはずの人格面に、大した魅力を感じないのは問題です。

なぜ魅力を感じないのでしょう。

あるキャラクターが好きだ、と私たちが言うとき、本質的には彼らの何が好きなのでしょうか。思うに、それは人物が抱く確固たる信念、あるいはそれに類するものです。ストーリーや登場人物同士の交流を通し、視聴者は彼らの奥底にあるものに触れ、共感し、キャラクターに好意的な印象を持つのでしょう。人物の容姿とか台詞回しとかは、たしかに要素の一つではありますが、あくまでも副次的な要素なのです。

そういった信念を、『神様になった日』のキャラクターたちからは感じられませんでした。そもそも、後述しますがこのアニメは設定やストーリー構成が破綻しかけている/既に破綻しているので、それも大きく影響しているのでしょうが、とにかくキャラクターに対する印象は「薄い」の一言です。一応最終回まで観ましたが、「誰が好きですか?」と聞かれても答えに詰まります。

特に、主人公の成神陽太はブレがあまりにひどく、「こいつ何?」と思わざるを得ませんでした。というのも、たとえば彼は最初幼馴染にゾッコンだったのですが、終盤では幼馴染を差し置き、ぽっと出の佐藤ひなを危険を顧みず助けに行くからです。もちろん、幼馴染に対する感情は「Love」で佐藤ひなに対する感情は「Like」であることくらい分かりますし、その限りでは両立しそうに見えます。しかし、話のスケールはあまりに違いすぎます。彼は幼馴染へのアタックに躊躇し、佐藤ひなに猛プッシュされようやく決心するわけですが、そんな小さな話も自分で決心できなかった人物が、明らかに危ない橋を渡ろうと決心し実行するなんて、とても受け入れられません。また、コメディ回でのテンションの高さもちょっと怖かったです。人が変わりすぎて。はい。

ついでに佐藤ひなにも触れておきますが、彼女にもイマイチ感情移入できませんでした。一応設定を振り返ると、「そこらの女児と変わらないように見える佐藤ひなは、実は先天性の障害を持っていた。本来ならば寝たきりで会話もままならないはずが、祖父の開発した量子コンピューターを頭に埋め込むことで、佐藤ひなは多くの女児と変わらない生活を手に入れる。主人公たちと出会い、楽しい日々を過ごすひな。しかし、ひなの量子コンピューターは世界に危険を及ぼしかねないとして、ひなは頭のコンピュータを抜き取られてしまう。佐藤ひなは、短い間ではあったが、世紀の発明により「外で遊びたい」という夢を叶えることができたのだ——ほら、泣けよ。」という話なのですが、この設定にもツッコミどころが盛りだくさんです……。それらは設定の欄で触れますが、この設定のいい加減さにより、佐藤ひなへの共感がかなり薄れてしまっています。

脚本の麻枝准は、インタビューでこういったやりとりをしています。

 

——ちょっと感覚的な話なんですけど、『Charlotte』のタイミングでお話を伺ったときに、「物語の中に自分の経験は関わっていない、自分はこの中にはまったくいない」と麻枝さんはおっしゃっていて。で、『神様になった日』も、この中に麻枝 准さん自身がいるわけではないと思うんですけども、物語とか登場人物の振る舞いや言葉、行動に、麻枝さん自身のパーソナリティが映し出されているところは、もしかしたらあるのではないかな、と感じたんです。麻枝さんとこうしてお話するのは2度目ですし、正直どういう方なのかはよく知らないですけど、全体的にやさしい感じがした、というか。ご自身が書かれたシナリオ、登場人物の行動は言葉を振り返ってみて、そういう印象はありますか?

 

麻枝:いや、自分はもう完全に割り切って、虚構として書くので、自分の中の何かを反映させないタイプのクリエイターなんですけどね。*4

 

麻枝氏は、自分のパーソナリティを作品に反映させないと言います。

しかし、そんなことがあり得るんでしょうか……?

「パーソナリティ」とは何か、という点も考慮しなければなりませんが、それが性格や容姿だけでなく、蓄積された経験も含むのであれば、私は不可能だと思います。門外漢が出しゃばって言いますが、経験を生かさずして創作物を完成させることができるとは全く思いません。たとえば、作品を介して存在するコンテンツ受益者と提供者は、その作品に「説得力」があるか否かを、現実世界の在り方によって判断します。なぜなら、全員が明らかに共有しているのは、この現実世界だけだからです。現実に起こる諸々を経験しているからこそ、それを基盤として、アニメなどの描写を違和感なく受け入れることができるのです。

もしそれを使わず、「虚構として書く」ことができたとしても、そうして出来上がった虚構世界にどれだけの視聴者が付いていけるでしょうか。

そして実際、このアニメの評価は散々のようです。

 

・音楽

OPやEDは結構好きです。

 

・構成/テンポ

keyアニメは尺が足らず最後は駆け足になる、みたいな話をどこかで見かけましたが、それが事実ならこのアニメもその類だと言えます。

終盤のシリアスパートは、無理やりねじ込みましたと言わんばかりに飛躍した展開が続き、もう見ていられませんでした。

それを自覚していないのか、なぜか佐藤ひな(摘出後)の介護担当モブに回想シーンを付けるという明らかに無駄でテンポロスな場面もあり、何がしたいのかよく分かりません。

やはり、コメディパートに1クールの半分を割く必要は無かったでしょう。量子コンピューターとか、ハッキングとか、障害の話とか、丁寧に設定を説明する必要があることは分かると思うのですが。前作までは魔法を登場させていたらしいですが、それと同じように脚本を組んでしまったのでしょうか。魔法は超自然的なものなので説明できないことがあっても仕方ありませんが、コンピューターは科学に属するものですから、納得できる理屈の説明が無いと、視聴者は物足りなさを感じます。その分を計算に入れるべきでした。

とはいえ、高評価したい点もあります。それは、障害者を描くというその決断です。

特に、チップ摘出後の佐藤ひなと面会するシーンは、そこまでのストーリーがぐちゃぐちゃであったとはいえ、同情させるものがありました。佐藤ひなは、主人公のことを覚えていないのです。

私は親戚に認知症の人がいましたが、親しい人に忘れられるというのは本当に辛いものです。

一歩間違えれば(更なる)バッシングも免れない。にも拘らず障害というテーマを扱おうと決めたその心意気は称えたいです。

 

・設定

指摘する点は絞りましょう。ここでは「量子コンピュータ」だけ指摘します。

まず、現実世界において量子コンピューターは実現されていないらしく、今のところは完全にSFの産物です。しかし、科学であるからには、そこにはそれが動作する理屈が存在し、また何らかの限界も備えているはずです。だから、この作品内の量子コンピューターもそういうものとして考えます。

とすると、作品中で行われた予言のうち、これから雨が降るとか、バスが渋滞に巻き込まれるとかいった予測は、そのコンピューターが雨雲レーダーとか、監視カメラとかに瞬時にアクセスして、計算を行えば、そのコンピューターにとっては簡単なことでしょう。競馬の予測も、それぞれの馬や騎手のデータを総合して計算できるのなら、ひょっとしたらできるかもしれません。チンピラの動きを予測したのは少し納得いきませんが(名も無きチンピラの詳細なデータがサイバー空間のどこに漂っているというんだ)、量子コンピューターがそれくらいのことができるのだというのは一応受け容れておきましょう。

しかし、ひなの頭に埋め込まれた量子コンピューターが障害をすっかり取り除いてしまって、ひなを健康体の少女として活動させたというのは、どうにも理屈が分かりません。科学(医学)には疎いので的外れかもしれませんが、障害というのは遺伝的な(遺伝子的な)要素が絡んでいるのではないでしょうか。脳をいじれば解決、というような単純なものなのでしょうか。もっと複雑なものなのではないかと想像するのですが、どうなのでしょう。

もし仮に、量子コンピューターが障害を取り除く可能性があるとしても、チップを取り除かれた人間は、量子コンピューターが埋め込まれる前の状態に、そのまま戻るものなのでしょうか*5

たとえば、両脚を骨折し、そのせいで長いこと車椅子生活を続けている人がいたとします。彼は医者に言われ、ずっと両脚で立っていません。ある日ケガがようやく完治し、彼は立ち上がることを許可されました。嬉々として立とうとした彼ですが、どういうわけか、一生懸命動かそうとしているのに、脚がピクリとも動きません……*6

車椅子は、長期間、彼の脚の代わりを務めてきました。なぜ脚が動かなくなるのか、その正確な理屈を私は知らないのですが、とにかく、そういう例はあります。同じように、ひなの脳の代わりとして量子コンピューターは働いていましたが、それが取り除かれたとき、体に必要ないと見なされていたひなの脳は、もはや動かないかもしれません。

このあたりが、量子コンピューターについて私が疑問に思ったことです。

 

・ストーリー

物語としてはつまらなかったです。

ただ、コメディ一つ一つは笑えました。麻雀回は特に面白かったです。

 

【まとめ】

見なくても損しません。

 

 

魔女の旅々

【総評】

4話で切る程度には中身がつまらないですが、作画やキャラクターデザイン、音楽は超優秀。3話が乗り切れるかが分水嶺です。

majotabi.jp

 

※たいていの批判は既にやりましたから、以下ではそこで触れていないことを書きます。 四話までの感想になります。

tragedy.hatenablog.com

 

 

【内容】

話としては天才肌の白髪少女が旅に出てわーわーするものです。

本に出てくる魔女に憧れ、自身も魔女(魔法使いの中のエリート)になった主人公イレイナは、憧れの魔女と同じように、様々な国を旅して回ることにします。

 一話は魔女として認められるまでの話。二話は初めての旅先で、少女に魔法を教える話。三話は人を食う花畑と、幸せになれない奴隷の話の二部構成。四話は記憶を失くした王女の話です。

 

【評価】

・キャラクター

イレイナのデザインが天才的に良いと思います。白髪は賢さの象徴。大きなとんがり帽子は彼女が魔女であることを記号的に示します。紫、黒を基調とした服装も、古典的な魔女のイメージと合致します。また、それら服装、特に帽子、ローブ、リボンなどは体と比べてアンバランスに大きいですが、それは彼女がまだ未熟な少女に過ぎないことを暗に伝えています。

魔女の旅々が高評価を受けているのだとすれば、その多くはこの素晴らしいキャラクターデザインによるものでしょう

しかし残念ながら、イレイナは人格面で一貫していません。「出会った先で初対面の人を助けるか」という簡単な指標で見ても、二話では少女を助け、三話では奴隷を助けず、四話では王女を助ける*7という、一貫性の無さが露見します。イレイナにとって、全員が等しく初対面であるにもかかわらず、です。

これに対して、「助ける」の内容が異なるという反論もあるかもしれません。たしかに、それぞれの「助ける」は、二話では「魔法を教える」、三話後半では「奴隷を解放する」、四話では「危険なモンスターを退治する」で、それぞれ次元が異なることが分かります。魔法を教えることは、イレイナにとってなんでもないでしょう。奴隷を解放しなかったのは、面倒ごとを避けるためだったのかもしれません*8。危険なモンスター退治に参加する気になったのは、同業者である王女に同情したからでしょうか。

しかし、これらは私、あるいは視聴者の想像に過ぎません。なぜ助けたのか、なぜ助けなかったのか。アニメではこれらに説明を与えていません。イレイナの動機が分からずじまいであるというその一点で、面白さは大きく削がれています。

その説明に数秒もかからないはずですが、なぜ動機を語らないのでしょうか。もしくは、厳しい言い方になりますが、そんなこと考えていないので語れないのでしょうか。

また、イレイナの声も、キャラクタービジュアルのイメージから見て少し違和感がありました。先ほど、大きめの服は未熟さを暗示すると書きましたが、その「幼さ」のイメージと、(声優さんには失礼かもしれませんが)比較的年を重ねた大人の女性の声は、いまいち合致しません。慣れればどうとでもなるのでしょうが、そもそも多くのアニメではキャラクターと声の組み合わせに違和感を感じたりしないので、製作側のミスかもしれません。あえてそうしたということも考えられなくはありませんが……。

 

 

他の登場人物に関しては「感情移入」の「か」の字もありませんでした。残念です。

 

・音楽

文句なしで良いと思います。

 

・構成/テンポ

テンポは良いにしても、構成は意味不明です。

特に三話は物議を醸す内容でしたが、そうならないようアニメ監督の方で色々手を加えることもできたのではないでしょうか。それか、三話を丸々スキップしてしまうというのも、一つの手だったのではないでしょうか。

三話で問題なのは、登場人物に大した感情移入ができないこと、イレイナに奴隷を解放しない理由が特に見当たらないことです。また、もしイレイナが奴隷を助けないにしても、その心情描写が「その後どうなったのか知りたくもありません」ではあまりに人格が破綻していると思います。そうならないよう、アニメオリジナルで色々手を加えるのは、全く悪いことでは無いと思うのです。

色々調べましたが、コミカライズ版では一部イレイナの心情の描写が足されているそうです*9。ではなおさら、アニメ版でも描写を足すべきだったのではないでしょうか。

作画やキャラクターデザインが良い分、こういったところが本当にもったいないと思います。

 

・設定

一番突っ込みたいのは魔法です。

魔法がなんでもできる世界なら、たぶんとっくにその世界は滅んでいます。たとえば現実世界でテロや内戦、戦争が発生してきた/発生しているのは、少なからず悪意を(あるいは歪んだ正義を)持った人間が存在するからです。そのような人物がなんでもできる魔法を手にしたら、世界はきっとひどい有様になるでしょう。

そうなっていないのだから、魔法にも何らかの限界があるはずです。それが「なぜ作用するのか」は説明できなくとも、限界は説明しなくてはなりません。

しかし、『魔女の旅々』の魔法は序盤から「時間をまき戻す」なんてことをやり始めるので、限界が一気に跳ね上がっています。もうなんでもありです。これに関して原作者はツイッターで色々説明していますが、それは小説内でやっておくべきです。後付けのご都合主義と言われても仕方ありません。

 

・ストーリー

なんの味もしません。

悲劇的な話を書くなら、まず幸せを書けという話です。

 

【まとめ】

おそらく三話が一番酷い出来なので、万一それを面白く観れるなら、魔女の旅々適正があります。 

 

 

無能なナナ

【総評】

よくあるつまらん低予算アニメかと思いきや、良い意味で期待を裏切ったアニメ。おすすめできます。

munounanana.com

 

【内容】

舞台は超能力者だけが集まる学校。そこに潜入した「柊ナナ」が、能力者たちを頭脳で殺していく話。

柊ナナは、多くの人々にとって危険な能力者たちを始末するため、送り込まれた無能力者です。能力者たちに直接立ち向かっては勝ち目がないため、彼女は「私は他人の心が読める」と嘘をつき、虚を突いて一人ずつ確実に能力者たちを仕留めていきます。

不老不死であり、かつナナと同じくらい頭の切れる小野寺キョウヤの追跡を振り切りながら、ナナは能力者たちを葬るのですが、しかし終盤、他人を癒す能力を持つ犬飼ミチルとの交流を通じ、彼女の中にブレが生じていきます。ナナは犬飼ミチルも他の能力者と同じく多くの人を殺しているのだと思い込んでいましたが、実のところ、彼女は裏表の無い、本当に心優しい人物だったのだと知るのです。

真の意味で友だちになったナナとミチルでしたが、最終回でナナはミチルを失ってしまいます。

 

【評価】

・キャラクター

柊ナナのキャラクターデザインは、シルエットを意識した特徴的なものです。あの筆の穂先のような、あるいは犬の耳のようなツインテールは個性的でいいと思います。

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彼女は能力者に対し冷酷ですが、それは彼女が能力者の襲撃により両親を亡くしているからです。また、彼女に暗殺を命じているらしい「鶴岡」という男は相当な権力者らしく、ナナは彼に強く支配されているようです。ですから、熱心に危険な暗殺任務にも取り組むのでしょう。

彼女は人格面でも一貫性があり、また共感できるキャラクター性を持っていて、最初期待していなかっただけに素晴らしい造形に感じました*10

他のキャラクターは、お約束通りの見た目と性格の組み合わせで、無難な選択をしたのかなと思いました。面白みはありませんが、分かりやすさをとるなら良い判断だと思います。

 

・音楽

普通。

 

・構成/テンポ

テンポは本当に上手い。勢いが良いです。

あと、感心したのは犬飼ミチルの出し方でした。

「なんかこの子よく出るなー」と思ってはいましたが、あれほど重大な役目を負っているとは思いませんでした。

犬飼ミチルは最初(4話)、誰にでも優しい変わり者の女の子として登場します。

信用できない語り手(unreliable narrator)よろしく、そこまでの一話から三話で視聴者には「能力者=危険なやつ」という図式が刷り込まれていますから、私たちは「犬飼ミチルもまた裏があるのだろう」と疑ってしまいます。

常に優しい笑顔を見せるミチル。ナナの犯行が彼女にバレそうになったこともありましたが、ミチルはナナを疑うそぶりを見せません。その純真無垢さが、いっそう視聴者の疑いを強めます。

そして9話で、眠っていたナナにミチルがカッターを突き付けたとき、少なくとも私は、「やっぱり!」と思いました。彼女もやはり裏があったのだと。しかし、実はそれはミチル本人ではなく、彼女に化けた別の能力者だったのです。そしてナナはその能力者に敗北し、大やけどを負ってしまいます。

それを助けたのが、本物のミチルでした。

私も「疑ってすまんかった……」と思いましたが、それでも彼女に裏が無いと証明されたわけではありません。なので疑いは継続するのですが、その後、ミチルは「私の能力ではどうにもならない病気などを治すため、医者になりたい」と自分の夢をナナに打ち明けます。なんでも、ミチルは親友をがんで亡くしているのだと。本当か?と思う一方で、「本当に優しい子なんだな」という気持ちも私には生まれてきます。

ナナも自分の過去(両親を亡くしたこと)をミチルに打ち明けるのですが、その翌日からミチルの挙動がおかしくなります。何かを考え込んでいる様子です。ここでナナは「私の犯行がバレたのかもしれない」と疑いを強めます。

しかし、それは杞憂でした。ミチルの真意を確かめるため部屋に忍び込んだナナは、ミチルの日記をのぞき見します。日記には普通、本心を書くものです。そこには、普段のミチルと変わらない、優しい彼女の言葉が綴られていたのでした。ミチルの挙動がおかしかったのも、両親のことでナナを慰めようと頭をフル回転させていたからだと後に判明します。

これらを受けて視聴者は、今までのミチルの言動が、本当に本心から出たものだったのだと知ることになります。

ナナは自分の使命との間で揺れ動きながらも、ミチルを疑っていたことを反省し、彼女と仲良くなります。

しかし、当時は能力者が殺人事件を起こしていたのでした(犯人はナナではない)。その犯人は次のターゲットとしてミチルを襲撃します。ピンチに陥るミチルを、ナナは身を挺して助けるのでした。

ナナは瀕死の重体。ミチルはナナのため、今まで成功したことのない、しかも大きな代償を払うことになる「蘇生能力」を使うことにします。結果、能力は無事作用し、ナナは完全に回復、一方でミチルは命を落としました。

疑うことを続けてきた孤独なナナにとって、ミチルは希望の光だったのでしょう。

希望を描いてからの絶望。こうしたストーリーの、お手本のような構成です。魔女の旅々は見習いなさい。

細かい話を重ねながらも、こうしたラストへの伏線を上手く撒いていたのは流石だと思いました。

 

 

・設定

能力にしっかり限界を設けており、ナナの側からは、「こいつはどんな能力を持っているのか」「どんな限界があるのか」を探ることになります。

ただ、ツイッター上では「推理がガバガバ」といった意見が多いようです。多いということは私が気付かなかっただけで実際そうなのだと思いますから、普段推理小説を楽しんでいる方などは、論理のアラが気になって途中で切ってしまうかもしれません。

 

・ストーリー

どんでん返しが多く、予想がつかない話が大半でとても楽しめました。

「そこで終わるの!?」というところでエンディングだったので、できることなら続きも観たいです。

 

【まとめ】

おすすめ。

「推理や計画が結構杜撰なのに、登場人物がそれに気付かずイライラする」というパターンで切ることが多いようではありますが、一見の価値はあると思います。

 

 

魔王城でおやすみ

【総評】

頭を空っぽにして見るゆるーいアニメ。かわいいのが好きならハマる。

maoujo-anime.com

 

【内容】

よくあるRPG的な世界観で描かれる、ゆるふわ日常系アニメ。

王女「スヤリス姫」はある日魔王に連れ去られてしまいますが、人質であることを意に介さず、自由気ままに魔王城を荒らしまくります。

 

【評価】

・キャラクター

デザインは良いと思います。テーマである「睡眠」に合わせた、パジャマのような衣装*11と、就寝時の夜を思い出させるような小さな星が覗く瞳が特にかわいらしいです。

彼女が魔王城を荒らしまくると先ほど書きましたが、その目的はただ一つ、「安眠」です。具体的には、枕を作るためにクマから毛を頂戴したり、シーツを作るために布型のモンスターを切り刻んだり。やってることは自己中心的なのですが、彼女は大事な人質ですし、何より魔王たちモンスターはすごく常識的な良い大人たちなので、「仕方ないな~」みたいなテンションで許されてしまいます*12

 

・構成

スヤリス姫が何かを思い立ち行動を始め、魔王一同が驚き、最後には姫が目的を達成して眠りにつく。ほとんどがこの基本パターンで構成されています。

このアニメの見どころは、スヤリス姫の動向もそうですが、何よりそれを受けた魔王一同のリアクションにあります。彼らは全員が姫の一時的な保護者ですから、姫が城壁をよじ登っていたり、城から脱走していたりしたら当然大騒ぎになります。その慌てようがおかしくて良いです。

 

・音楽

OPの中毒性がすごくて、一回聞くと「ノンレム睡眠レム睡眠ノンレム睡眠レム睡眠……」と頭の中で何度も曲が流れてしまうほど。危険です。

 

・設定

世界観設定はよくある「異世界」を基調としており、お約束の連続なのでアニメオタクなら難なくついていけるでしょう。裏を返せば、それぞれのモンスターの説明とか、魔王とは何かとかの詳しい説明がないハイコンテクストなアニメなので、アニメ初心者が観るには向かないと思います*13。たとえば、しょっちゅう出てくる「クエスト」はゲームをする人でないと何のことか分からないでしょう。

 

・ストーリー

笑える/リラックスできるという意味で面白いと思います。

 

【まとめ】

頭を使わず楽しめます。おすすめです。

 

 

 

くまクマ熊ベアー

【総評】

なろう全開でウザいうえに中身はまるで無い作品ですが、作業のお供に流すくらいなら丁度いいと思います。

 

【内容】

 異世界転生した少女が無双する話。以上。

 

【評価】

・キャラクター

幼女キャラクターが多いという一点が高評価です。

ただ、セリフにリアルな幼女らしさが無いのでそこは残念でした。

 

 

・構成/テンポ

構成やテンポに問題はありませんでした。

展開も単純明快で、とても分かりやすいです。

 

・設定

普通です。

 

・ストーリー

主人公がなんの脈絡も無く得た力で敵をバタバタ倒し、称えられながら知り合いを増やしていくという普通のストーリーです。

 

【まとめ】

幼女ハーレムは良いと思います。ょぅι゛ょは最高なので。

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なんか二期決定してた

 

以上。

 

*1:と言うわりにはおすすめできるかできないかも書いているのですが

*2:このシュッツエンゲル制度は『マリア様がみてる』のスールなどをリスペクトしていると思われます

*3:アサルトリリィのキャラはドール化しているので関節部分を隠しているのだ、というツイートを見かけました

*4:全鍵っ子必見! クリエイター・麻枝 准の完全復活を告げる、新たな決意――『神様になった日』麻枝 准2万字インタビュー③ | アニメ ダ・ヴィンチ

*5:「そのまま」戻ったかどうかは、チップを埋め込まれる前のひなの明らかな描写が無いので分からないが、流れから察するにそういうことなのだろう

*6:当然ですが、一生動かないわけではありません。

*7:正確に言えば安全な城を抜け出して加勢しようとした

*8:しかし、この作品の魔法は時間を巻き戻せるほどになんでもできるようですから、たとえば人々の記憶を改ざんして奴隷を解放することも容易にできるでしょう。他人が幸福である場合と、不幸である場合。シャーデンフロイデが好きというわけではないなら、好ましいのはもちろん後者のはずです。そしてイレイナは、一話と二話の描写を見ると、メシウマするような性格には見えません。すると、助ける理由は見当たっても、助けない理由がイマイチ見えてこないのです。

*9:自分で読んでいないので信憑性に欠けますが

*10:ただ、推理は雑だという批判はあります

*11:寝ている間にさらわれていたような気がするので普通にパジャマなのかもしれない

*12:9話では姫にしびれを切らしますが、パターンは一緒です

*13:今となっては当たり前になりましたが、多くのアニメ・マンガ・ラノベは読者のオタク知識に頼って作られている部分があります。『神様になった日』の感想で、私たちは現実を基盤として作品を楽しむ、といったようなことを書きましたが、この場合は私たちにスキーマとして蓄積された「イセカイ」を基盤として作品を楽しんでいるのだと言えるでしょう。