とらじぇでぃが色々書くやつ

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主にVTuberの記事を投稿中。

フリマサイトで本を買ってみた

 

外出を控えた結果、本屋や古本屋に行く機会も0になり、私の購買意欲もそろそろ限界になってきました。本を買わなきゃ死ぬわけじゃないですが、「買いたい本リスト」がどんどん長くなっているのも事実です。コロナウイルスは歴史的にも非常に重要な転換点になるはずなので、それに関する本はできるだけ集めておきたい。大学のゼミに付随して法哲学も勉強したいし、最近は政治学にも興味が出てきたのでそれに関する古典(アーレントとかシュミットとか)も手元に置きたい。でも全部新品で買っていたら、バイトも一時的に辞めている中で財布が持ちません……。大阪梅田の紀伊国屋の隣にある古書店街には哲学書を扱っている店が多くとても助かっていたのですが、電車に乗るわけにも行きません。

そうなると、残る手段はネットです。買わないという選択肢はありません()

ネットといっても色々なサイトがあるわけです。新品を注文するのはAmazon紀伊国屋などでよくやっていましたが、そういえばネット上のフリーマーケットやネットオークションには手を出したことがありませんでした。

メルカリとか、ラクマとか、ヤフオク!とか。CMではタレントが服やらアクセサリーを売買しているので「フリマサイトで本を探す」という発想は無かったのですが、試しに探してみると本自体は意外に出品数が多い。

どのサイトにもカテゴリがいくつか予め用意されていて、出品者がカテゴリに品物を分類しておくと、購入する側がそのカテゴリ内で品物を探せるようになっています。しかし「本カテゴリ」だと絵本や写真集までヒットしてしまうので、かなり探しにくかったです。さらにその下位カテゴリも用意されてはいたのですが、目当ての「思想」や「哲学」といったカテゴリがないサイトもあり、メルカリだと「人文・社会」と「ノンフィクション・教養」に哲学書がばらけてしまっていて大変に探しにくい。哲学書の出品数は少ないでしょうし、一般ピーポーな人たちにその需要も無いとは思いますが、もう少し設計を考えてほしいところです。

そこでどうするかというと自分で検索ワードを考えて調べるんですが、「フーコー」と「ミシェル・フーコー」で検索結果が異なったり、「新書」ではなぜかBL小説やライトノベルもヒットしてしまったり(これはおそらく出品者が適当にワードを設定しているため)と、けっこう難しい。特定の欲しい本があればそれはさすがに書名で出ますけど、なかなか思った通りの検索結果にはなりませんでした。

色々試した結果、「〇〇 まとめ売り」とかで検索するのが一番効率が良いことに気づきました。フリーマーケットっぽくて良いなと思ったのですが、出品者の中には手持ちの本を全て写真に収め、販売する方もいるのです。一冊ずつだと画面をスクロールする量が多くて段々探すのが面倒になってくるのですが、まとめ売りは少し目を動かすだけで済むのでとても楽です。

まとめ売りは「バラ売り可」と表記されているものも多く、ますますフリーマーケットっぽい。とても良い。

そして、なんやかんやでいくつか買う本を見繕いました。フリマサイトではとりあえず値下げ交渉をすると聞くので、みみっちくて普段は絶対しないのですが、とりあえず値下げできるか聞いてみます。するとけっこうどの方も500円ほど引いてくれるんですね。これは多分、向こうも値下げ前提の価格を付けているんだと思います。そのままの価格で売れたらラッキーってことです。こっちがダメ元で値下げ交渉するのと同じなのでしょう。中には最初の価格から3000円近く値下げしてくれた方もいました。

そうして購入したのがこいつらです。

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手前の11冊です。

面白かったのが、梱包ですね。入れ物は封筒がほとんどでしたが、中には段ボールの切れ端を二つ折りにして文庫本を挟み、その上からテープをぐるぐる巻きにして送り状を上から貼り、品物を送ってきた方もいました。ちょっと笑っちゃいましたが、封筒代もかからないし頭のいいやり方だなと思いましたね。また、どの方も雨濡れ対策に本をビニールの袋に入れてくれていました(ラップで代用してた方もいましたけど笑)。取引の際の言葉遣いも丁寧だったし、思っていたフリマサイトのイメージとはだいぶかけ離れた体験でした。これが服とかマンガとかになってくるとトラブルも増えてくるのかもしれませんが、少なくとも哲学書はほとんど安全そうです。

あ、脱線しますけど、メルカリアプリの「おすすめ」欄はなんか夢中で見ちゃいますね。前にバイト先の子がメルカリの商品一覧をずっと更新し続けているのを見て何が楽しいのかと思ってましたけど、今は分かります、けっこう楽しい。たぶん新たに出品されたものや情報が更新されたものから「本」カテゴリのものだけを抽出して表示しているんだと思うんですが、その多くがライトノベルや教科書類だったとしても、「もう一回更新したら掘り出し物が見つかるかも」と思うと手が動いてしまいますね。なんだかこう書くと、負けを取り戻そうとするパチカスみたいな感じがするな。

 

ここまでがフリマサイトの話。ここからヤフオク! の話です。ネットオークションってヤフオク! 以外にもあるんですかね。これしか知らなかったのでヤフオク! を使いましたが。

検索の上では、フリマサイトよりこちらの方がカテゴリも使いやすかったです。というのも「思想」カテゴリがあるからですね。

最初は「思想」や「哲学」でキーワード検索すればいいと思ったのですが、それで検索すると「経営哲学」とか自己啓発本とか、まっっっったく求めてないのが多数出てきてしまうので、細かいカテゴリがあった方が探しやすいんですよね。

で、見ていて気付いたのが、どうやらネットオークションの出品者には「個人」と「ストア」の区別があるらしいことです。本を例にすると、前者は個人ですが(そのままやな)、後者は現実にある古書店や、大手のオンライン支部、ネットだけで販売している古本屋などがオークションに品物を出しているようです。

また、「入札」のほかに「即決」も可能な品物もあり、後者は出品者が価格を設定するようなのですが、その価格であれば買い物をするように即座に品物を落札できるようです。即決価格はだいたい高いので、する人は少なそうですけど。

 

ネットオークションでは次の2冊を購入しました。

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『法とフィクション』はけっこう高かったです。5600円ほど。新品が6600円で、届いたものも真新しかったので満足ですけど。

 

支払った金額は13冊合計で13000円ほどでした。『法とフィクション』を除けば12冊で約6000円なので、相場と比べてもまあまあ良かったのではないかと思います。

 

これを投稿する日に古本屋へ突撃してしまったので(写真1枚目の後ろに写っていたものがその収穫)、その記事もあとで書こうかと思います。

 

蛇足。

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先の13冊のうち、著者と表紙を見て買ってしまった2冊です。

うん、えっちだ……。